『国内で消費される木材の約70%が輸入材。約30%の低自給率が日本の森林を破壊している。』
国内に、1,000万ヘクタールを超える人工林がありながら、貿易自由化や円高、地形的条件により、コストの高い国産材の自給率は下がり、世界中の木材使用量の1/14を消費しながら、国内産木材のシェアは30%前後という本末転倒な事態を招いている。年間生長量のみ利用するだけで、日本の自給率約80%が可能であるにもかかわらず、コスト安の木材を輸入するということは、輸出国の生態系破壊にもつながり、一方では持続的可能な日本の人工林経営を崩壊させている。
『病気をつくる、化学建材多用型の家づくり。』
大量生産しやすい化学建材を多用した住まいでは、多くのホルムアルデヒド・VOC、他いくつもの有害化学物質が発生している。これらは、高気密化された現代の住宅ではさらに濃度アップして、化学物質過敏症や、喘息、さらに環境ホルモンによる生態系異常を引き起こす原因と考えられている。有害化学物質は、その基準値を下げるのではなく、限りなくゼロにしなければならないはずである。