施工事例
㈱けんちくや前長/那須烏山市
〒321-0617 栃木県那須烏山市野上389-9 ☎ 0287-82-3311
近くの素材を活かした職人達の技と知恵、環境に配慮したサスティナブル設計。 私達がつくる木の家は、地域材を天然乾燥し、大工が墨付け刻む伝統工法の「木組み」でありながら、断熱気密の性能を高めた住まいです。高断熱高気密と言うと、小さな窓を年中閉め切って機械空調の無機質なイメージが先行されますが、そうではなくて、私達は開口部を外部環境を取り入れる為の存在と考え、庭や山々という自然の美しい景色を切り取り視線の抜け感を作り、また中間期には開け放つことで爽やかな風を捕えて室内気候に微弱な気流をうみ出し、涼しさを感じさせてくれます。 夏の日射はもちろん遮蔽しますが冬は熱の取り入れ口としてどんどん取り込む、言わば暖房器具となりうるわけです。この考え方を実現するために断熱性能を高め、換気をしっかり効かすために気密性能を上げることが大切となります。そして「木の家には木の断熱材」が自然であり必然であるとの考えから、木質系断熱材を使用しています。蓄熱性と透湿性を持つ外皮を構成することで、夏の強烈な日射を受け止め、多湿な環境下で水分交換しその効果を持続する、冬の暖かさだけでなく夏に向く断熱材とも言えるでしょう。 春や秋や、良く晴れた冬の日や、夕立が去って気温が下がった夏の夜など、心地よい気候の時は、自由に窓を開けたくなるでしょう。しかし、必要な時には窓を閉めて冷房や暖房に頼るはずです。 出来るだけ少ないエネルギーでその効果が得られて、「木の断熱と自然素材の織り成す心地良さ」にこそ私達が思う伝統のその先があると思うのです。
